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ヘルプ!




ワインの勉強を始めてからというもの、周りの人からいろいろな質問を受けるようになりました。
学校いってたわりにはモノを知らないせいか、直接ワインとはかかわりのないことを聞かれることもよくあります。
『酒屋さんでワイン買う時って、どうしたらいいの?』
『本に載ってたワインが欲しいんだけど、どこで売ってるかな』
『ワインって、グラスじゃないとダメなの?』
などなど、分からないけど本には載ってない、ちょっとしたギモン。
ここでは、そんな『?』に私なりに答えたいと思います。





ソムリエさんの説明がよくわからない・・・

『雨の日に散歩した、濡れた子犬のような‥‥』『深い森の中の下草のような‥‥』など、ソムリエさんは実に幻想的な言葉で、ワインを説明してくれます。
でも、何でこんなに分かりにくいの?何だか煙にまかれたみたい‥‥と思う方は、結構いるようです。

たしかに、これではどんな味なのか分かりにくいかもしれません。
この表現は、ソムリエさんが『テイスティング用語』を美味しく表現した、プロの言葉です。
ストレートに言ってしまえば、『濡れた子犬』は『なめし革』、『森の下草』は『腐葉土』となってしまいます。
でも、そんな香りのワインって飲みたいと思いますか?
私は、ワインスクールでこの表現を習ったあと、実際に『濡れた犬』と『腐葉土』の匂いを嗅いでみましたが、
『こんな臭いのワイン、頼まれたって飲みたくない』と心から思いました。

でも、そういう香りを持つワインは、よく熟成された高級ワインが多いのです。
というのも、それらは「熟成香」と呼ばれるものが多く、若いワインにはあまりない香りだから。
そんなおいしいワインに悪いイメージをもたれない様に、ソムリエさんたちはあの様な表現を使うのです。

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フランス以外でも、ワインにランクってあるの?

あります。ワイン法が制定されている国にはたいていある、と言えます。
そのランク付けが、新しい・古いはいろいろで、例えばフランスでは1級格付けの最新のものは1973年の格上げですが、
イタリアでは1998年に最高ランクのDOCGのワインが3銘柄増えました。
ワイン法が国によって少しづつ違うので、格上げになる条件も違いますが、最近はEU(欧州連合)による規定も造られています。
ちなみに、日本にはワイン法がなく、このことは国際的にはちょっと問題視されているとのことです。

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シャンパンとスパークリングワイン、どっちがおいしいの?

ハッキリと言い切ってしまいますが、それは個人の好み次第です。
そもそもシャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で造られた発泡性のワインのことをいうもので、
生産地はもちろんのこと、ブドウ品種・醸造方法・ワインのガス圧に至るまで厳しく決められていて、
これに一つでも該当しないものがあれば、どんなに良質なものでも『シャンパン(シャンパーニュ)』とは名乗れません。
これが「AOC」で、いわば国際的に認められた登録商標みたいなモノです。
スパークリングワインとは、シャンパン以外の発泡性ワインをひとくくりにした表現で、
国ごとにいろいろな呼び方や決まりがあります(こちらを御覧下さい)。
どちらも、発泡性のワインであることには変わりはありませんし、飲み易いタイプ・飲みにくいタイプがあります。
まずは、興味を引かれたものやお手ごろ価格のものから始めてみてはいかがでしょうか。

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『シャトー』って何者?

『シャトー』がつくワインは高いワイン、なぁんて思ってる人も多いのでは?私も以前はそう思ってました。
だって、『5大シャトー』なんていう単語もあるくらいだし・・・。でも、実際には違います。
そうだとしたら、『ロマネ・コンティ』は立場ないです。シャトーついてないのにあの値段だし。
『シャトー』とは、フランス語で『城』や『大邸宅』のこと。日本でいったら「〜家」って感じです。
特にボルドー地方では、規模や質に関わらず『ブドウ園』のことを『シャトー』といいますが、
ブルゴーニュ地方では普通、『領地』を意味する『ドメーヌ』という言葉を使います。
ブドウ園を持たず、ブドウを買い上げてワインを造る『ワイン商』のことは、『ネゴシアン』と言います。
ジョルジュ・デュブッフやルイ・ジャド、ジョセフ・ドルーアンなどがそれです。
つまり、『シャトー』とか『ドメーヌ』とか、あってもなくても味の善し悪しにはそれほど影響ないんです。
名前にこだわらず、いろんなワインをお試し下さい。

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セカンドラベルって、何?

ジーンズやブランド商品でいうところの『B品』が、ワインのセカンドラベルです。
つまり、品質上問題はないけれど、そのブランド(シャトー)の名前を付けて出すにはちょっと‥
ということで、ワンランク下のワインになったもの。
セカンドラベルのワインは、樹齢の若い木からとれたブドウを使ったワインと、
醸造・熟成の時に選別(「樽よけ」という)されたワインによって作られます。
ひとくくりに『B品』とはいいましたが、セカンドラベルのワインは、
ファーストラベルのワインと同じブドウを使い、同じシャトーで作られています。
セカンドラベルのいいところは、ファーストラベルのワインと同じような味が、半分くらいの価格で楽しめるところ。たとえば、
第2級格付けのシャトー・レオヴィル・ラス・カーズのセカンドラベル、クロ・デュ・マルキは約3分の1、
第1級格付けのシャトー・マルゴーのセカンドラベル、パヴィヨン・ルージュ・ド・シャトー・マルゴーは、約7分の1の値段で手に入ります。
1993年にシャトー・ムートン・ロートシルトがセカンドラベル「プチ・ムートン」をリリースし、
5大シャトーは、すべてセカンドラベルを持ちました。
ファーストラベルの前に、セカンドラベルで5大シャトーを楽しむのも、オイシイかもしれませんよ。

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酒屋さんでワイン買う時って、どうしたらいいの?

これって、よくあるんですよねぇ。
「酒屋」っていうだけで、なんか違うギョーカイになっちゃうんでしょうか?
フツーに買い物していただきたいんですけど・・・。
たいてい、『コレを買おう』と買い物に行く時って、予算と用途と好みはだいたい決まってますよね。
酒屋にワインを買いに行く時も同じです。以下のコトを考えてきていただければ、店側が対応できます。

  1. 予算・・・『1本2000円』とか『2本で5000円まで』とか、具体的な方がいいですね。
  2. 用途・・・プレゼントなのか、自宅で飲むのか、パーティ用なのか、など。
  3. 好み・・・ワインを普段から飲んでるのか、お酒は強いのか、など。大体でいいです。
  4. こだわり(あれば)・・・たとえば『ワインはぜったいフランス!』とか。
具体例
「2000円までで、飲みやすい感じの赤ワイン。最近飲み始めたところだから、渋くないのがいいな」
「プレゼントにしたい。ワインがすごく好きで、渋いのばっかり飲んでる人。予算は、4000円で。」
「友達の結婚式の2次会のパーティで飲みたい。人数は30人くらい。ワイン代は全部で5万円まで。シャンパンも、1本は欲しいな。赤と白、半々位で。」

・・・ま、ここまで細かくは必要無いかもしれませんが、予算と好みは、押さえておいて下さい。
それから、酒屋は、そんなにコワいとこじゃないです。お気軽にどうぞ・・・。

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本で見たワインが欲しいんだけど・・・

ここ最近ふえてきた、ワインの本や雑誌のワイン特集。
そこに載ってるワインが欲しい!でも、近所にはない!というとき、どうしたらいいか。コタエは、簡単です。
そのとき見た本には、ワインの紹介と一緒に、そのワインを輸入している会社の名前と連絡先が、載っているはずです。
そこに、こんな風に電話して下さい。
6月20日号の「anan」で見た「ルビコン」というワインが欲しいんですけど、足利だと、どこで買えますか?』
赤字の所(雑誌名など)には、それぞれご自分の情報を入れて下さい。
電話に出るのは会社の人ですから、ていねいに教えてくれるはずです。
また、ワインフェアなどの企画が近い時期にあれば、その情報ももらえます。
「輸入業者に電話するなんて・・・」と思わずに、かけてみて下さい。

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ワインって、グラスじゃないとダメなの?

個人的には、『NO』です。
ワインをグラスで飲むのは、色・味・香りを楽しむため。
だけど、ワインだって、嗜好品。おいしく飲める範囲でなら、好きなように飲んでいいと思います。
私自身、インターネットしながら飲む時は、コップと決めてます。理由は、安定するから。
ワイングラスだと、なんか倒しそうで危なっかしくて・・・。
私個人の意見として言わせていただけば、紙コップ以外なら何だっていいと思います。
たとえば、アウトドアでのバーベキューのときには、アウトドア用のステンレスマグとか。
もちろん、飲む前にはよーく洗って、ですけどね。

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