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バックヤード


ワインにまつわるいろんな話。
名前の由来、そのワインができたヒミツなど、ちょっとしたワインのウラ話を、ご紹介します。
ワインに対する見方が、変わるかもしれませんよ。





シャンパングラスとマリー・アントワネット

独特の丸いかたちをした、ク−プ型のシャンパングラス。
あのグラスのモデルは、かの「悲劇の王妃」マリー・アントワネットなのです。
あの微妙なカタチは、王妃の「左のバスト」を象ったものなのだそう。
その他にも彼女は自分の子供のために、自慢のバストを象った陶器の器を作らせていたそうです。
グラスの形になったというそのバスト、一体どのくらいの大きさだったのでしょう?
文献によれば、王妃のプロポーションは、ウェストが59センチでバストはなんと103センチ(!)だったのだそうです。
イエローキャブのタレントさんも真っ青なナイスバディだったわけですね。。。

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ラベルに込められた歴史 その1 シャトー・カロン・セギュール

「ハートのワイン」として有名なカロン・セギュール。
ラベルに書かれた大きなハートマークには、夫から妻への深い愛がこめられているのです。
その昔、シャトーを守るべく忙しく飛び回っていた当主は、ほとんど家庭を省みることがありませんでした。
それでも妻は愛する夫を信じて、しっかりと家を守っていたのです。
やがて当主は、新しい「シャトー・カロン・セギュール」を持って家にもどります。そのラベルについた大きなハートマークには、
『どんなに忙しく外を飛び回っていようとも、僕の心の帰る場所はこのカロン・セギュール、すなわち愛する君のところだ』
という、夫から妻への感謝の気持ちと深い愛がこめられていたのでした。
そしていつのころからか、カロン・セギュールは『プロポーズ・ワイン』として知られるようになり、
多くのカップルの愛を伝えるワインになったのです。

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シャンパーニュの功績者 その1 ヴーヴ・クリコ

皆さんご存知の、シャンパン。透き通った、細かい泡のワインは、本当にキレイですね。
カヌレ誕生秘話でもお話したように、ワインが澄んでいるのは何度かの澱引きのため。
でも、シャンパンの澱引きは、その発泡性のため、そうカンタンにはいかないのです。
かつて、シャンパンは濁ったものでした。グラスに注いだ後しばらくして、澱が沈んでからそっと飲むものだったのです。
そのシャンパンを澄んだものにしたのが、若き日のヴーヴ・クリコでした。
少しずつボトルを傾けて、澱を口の方へ集め、その部分だけを凍らせて、澱を除く。
これに用いられる『ピュピートル』という器具を考案したのは、実は彼女だったのです。
最初につくられたピュピートルは、彼女の嫁入り道具(?)のタンスを壊して作ったものだったそうです。
愛する夫との夢であったシャンパン造りに情熱を傾けた彼女ならではの、素晴らしい発明により、
澄んだ輝きのあるシャンパンが楽しめるようになったのでした。

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名前のヒミツ その3 エスト!エスト!!エスト!!!

イタリアの有名な白ワイン、『エスト!エスト!!エスト!!!』。さっぱりとした飲み口が人気のワインです。
このワインの名前は、地名でも人の名前でも、なんでもないのですが、こんな謂れがあるのです。
その昔、神聖ローマ帝国の騎士が、従者を引き連れ、おいしいワインを探し歩いていました。
長い旅の末に、ある村で、あるワインを見つけました。そのとき叫んだ言葉が、『エスト!エスト!!エスト!!!』だったそうです。
「エスト」とは、「これ」を意味するイタリア語。
ようやく探し当てたワインを見つけた喜びに叫んだ、「これだ、これだ、これだ!」という言葉が、そのままワインの名前になったのです。

その他に、ピエモンテ州のガヤという醸造家の「ダルマージ」には、こんな話。
ある代の社長が、低迷しているワインの建て直しのために、自社畑のネッビオーロをカベルネソーヴィニヨンに植え替えてしまった。
それを見た彼の父親(先代の社長)が、『ダルマージ!(なんて事だ、という意味)』と、叫んだことによるそうです。

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カヌレ誕生秘話

ひと頃、巷で大人気だったお菓子、『カヌレ』。フランス・ボルドー地方生まれのこのお菓子は、ワインと深い関係を持っています。

ワインをつくる過程では、何度か沈澱物を取り除く「おり引き」を行います。
その「おり引き」で細かい おり をとって澄んだワインにするために使われたのが、卵の白身をあわだててつくる『メレンゲ』でした。
このとき残るのが、殻と黄身。殻はともかく、黄身がもったいない。
何とかなんないかしら・・・と、シャトーの奥様達が作ったのが、『カヌレ』だったのです。
主婦の知恵は、すばらしいものを生み出すのですね。

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名前のヒミツ その2 カッシェロ・デル・ディアブロ

たくさんワインがある中で、お手軽で美味しいワイン、といえば、チリワインがとくに有名です。
日本国内ではもちろん、チリ国内でも、その品質の高さで有名なのが、『カッシェロ・デル・ディアブロ』。
そもそもこのワイン、あまりの美味しさから蔵に「酒泥棒」がでたほどのシロモノ。
そこで困ったオーナーが、『カッシェロ・デル・ディアブロ(悪魔の酒蔵)』と名付け、
悪魔の取り憑いた酒蔵とのウワサを流し、フトドキ者達から大切なワインを守ったんだそうです。
そこまでして守られたワインだから、異国の地・日本でも人気がでるわけなんですね。

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名前のヒミツ その1 ドン・ペリニヨン

シャンパンというと、まず浮かんでくるのが、「ドン・ペリニヨン」。よく聞く名前ですが、この名前の由来って、何だか知ってますか?

シャンパンの本場、フランス・シャンパーニュ地方では、地下に掘られた洞窟(カーヴ)でワインを熟成させていました。
ここで熟成させるうち、ビンに詰められたワインは、発酵で出る炭酸ガスにより発泡性を持ち、シャンパンになります。
洞窟にあるカーヴです。言うまでもなく、いまよりも警備体制は厳重ではありません。そこに必要だったのは、酒蔵を守る、番人。
なんと、かの「ドン・ペリニヨン」は、酒蔵番人の名前だったんです。オドロキですねえ〜。

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食中毒とワイン

暑くなると心配になるのが、食中毒。ここ最近は、O-157など、大きな事件が起きていました。
毎年多くの食中毒患者をだす細菌に、「腸炎ビブリオ」があります。
この腸炎ビブリオは、海水中に常に住んでいる菌で、魚や貝類にくっついて、食中毒をおこします。
お刺身など、生で魚を食べる機会の多い私達日本人が注目すべきは、ホントは白ワインなんです。
白ワインのもつ酸味は、「有機酸」とよばれるもので、殺菌効果の高いものです。お酢も有機酸です。
お刺身には白ワイン、というのは、味の合わせ方もさることながら、殺菌の意味でもとても良い相性だったんです。

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