その他に、ピエモンテ州のガヤという醸造家の「ダルマージ」には、こんな話。
ある代の社長が、低迷しているワインの建て直しのために、自社畑のネッビオーロをカベルネソーヴィニヨンに植え替えてしまった。
それを見た彼の父親(先代の社長)が、『ダルマージ!(なんて事だ、という意味)』と、叫んだことによるそうです。
ワインをつくる過程では、何度か沈澱物を取り除く「おり引き」を行います。
その「おり引き」で細かい おり をとって澄んだワインにするために使われたのが、卵の白身をあわだててつくる『メレンゲ』でした。
このとき残るのが、殻と黄身。殻はともかく、黄身がもったいない。
何とかなんないかしら・・・と、シャトーの奥様達が作ったのが、『カヌレ』だったのです。
主婦の知恵は、すばらしいものを生み出すのですね。
シャンパンの本場、フランス・シャンパーニュ地方では、地下に掘られた洞窟(カーヴ)でワインを熟成させていました。
ここで熟成させるうち、ビンに詰められたワインは、発酵で出る炭酸ガスにより発泡性を持ち、シャンパンになります。
洞窟にあるカーヴです。言うまでもなく、いまよりも警備体制は厳重ではありません。そこに必要だったのは、酒蔵を守る、番人。
なんと、かの「ドン・ペリニヨン」は、酒蔵番人の名前だったんです。オドロキですねえ〜。